2008年4月アーカイブ
ビナBOOというフリーペーパーの4月号に、定年退職後ハノイに長くいらっしゃるKさんという方が日本語版のバスマップを作っていらっしゃるという記事がありました。連絡先が出ていたので、バスマップをわけていただきたい旨お願いしたところ、土曜日にお目にかかれることになりました。
バスマップをわけていただくのだからと、バスで行くことにしました。当日の朝になってKさんからお電話があり、待ち合わせ場所としてご指定いただいたBoHoでイベントがあってバスが途中で止まるけれど、終点からお電話するように、とのこと。3人で勇んでマンションの前の通りからご指定の14番のバスに乗りました。バスの車掌さんは、このバスBoHoには行かないよ、とジェスチャーで教えてくれます。うんうん、OKです。
しばらくバスに乗っていると、ドイツ系大型スーパーのメトロがみえました。よし、メトロにバスでいける。バスターミナルを通りますが、通過。しばらくすると、幹線道路を外れて、ちょっと走って終点です。いかにも新開地の住宅地。ドラえもんに出てくるような、土管が置いてある原っぱのまん中にちょっとしたタバコ屋さん兼雑貨屋さんとカフェというか茶店があって、おしまい。バスの運転手さんは、茶店に座ってタバコをふかし始めました。向こうには団地っぽい中層住宅がいくつか見えます。そうそう、東京のはずれも昭和40年代にはこんな感じにとても近かった。(もうちょっと埃っぽくなかったかな。もう少し戸建が多かったかな。)
Kさんの携帯にお電話しました。もう来てもいいころだと思っていた、バスが広場まで入れるようになったからこのバスかなと思って見ているがまだ来ないね、止まったのならバスを乗り継いで、BoHoは終点だから間違えようがないとのことです。前のバスが動き出しそうなので、BoHo?ときくと、うんうんと運転手さんと車掌さんがうなづきます。乗ります。しばらくすると、またメトロが見えます。どうやら、さっきのルートを逆に走っているみたいです。???あわてて、Kさんに電話してみます。この辺では、バスの中で携帯をかけるのは誰も気にしてなさそうなのは行きで確認済みです。もうとっくに着いてもいい頃だとの事。地図が読めない!研究員が話しても埒が明かず、所長に代わってもらうと、やはり逆方向のバスに乗ったらしいことが分かりました。BoHoというのは、市街の中心ホアンキエム湖畔のバスターミナルで、湖畔バスターミナル、といった名ところだそうです。知らずに出かけるのだからチャレンジャーです。
というわけで、ハノイ郊外バスツアーになりました。緑がまだ多い郊外を走り、定期券を持った学生らしい若い人たちがどんどん増え、立っている人も出てきました。大学らしい学校が多い大通りを何回か停まりながら抜け、いくつかの市場の前を通り、どうやらマンションの近くらしいところまで来ました。確かここはタクシーで通ったことがあります。マンションより一本南側の通りに入り、乗ったのとは別の最寄のバス停も通過。そうか、一本南の道から乗らないとだめなんだとようやく分かりました。おお、そうそう、この道はマンションのシャトルバスのルートです。どうやらこちらが正しい向きのようです。次からは大丈夫。1時間遅れでホアンキエム湖のBoHoバス停に到着しました。どうやら、一方通行のため、家の前の通りから乗ったら郊外に行ってしまうみたいです。学習学習。1時間お待たせしたKさんには申し訳ありませんでした。ハノイ郊外見学の旅お一人様3000ドン×2往復3名さま18000ドンなり。お尻は痛くなりましたが、郊外住宅地を始めて見ました。
Kさんとシティビューカフェでお茶させていただきました。名前の通りホアンキエム湖の眺望がすばらしいカフェです。Kさんには興味深いお話をいろいろと伺いました。ハノイは、火事と地震が少ないから建物の保存がよい。家事が少ないのは外食文化で煮炊きを室内でしないことが多いから。かなり立派な家でも台所はないことも珍しくないそうです。天井が高いのは、冷房なしで涼しく暮らす知恵だが、一階の住人は平気で中二階を作ってしまい、下をちょっとした店にして上に寝る。ともかくみんな勝手に増築する。公団住宅みたいなところでも、上に小屋が載っていたりする。狭い小路だと両側の家がせり出してきて、トンネルになっているところもある。建築基準法みたいな規制がないのでやったものがちなのだそうです。ほかにも、あまりたくさん面白いお話ばかりで、あっという間にお昼になってしまいました。
中国語の入った地図とハノイバスマップをKさんのガイドにて土産物屋で入手。中国の観光客向け地図には漢字の地名があるので、地名を覚える助けになりそうです。
教会通り(ハノイ大教会の前の通り)大教会すぐそばの揚げ餃子屋を教えていただきました。Banh Goi バインゴイというそうです。満席でしたが、お風呂屋さん椅子を出してあっという間に席を作ってくれました。バインゴイのほかにも、揚げ春巻きNem ran ネムザン、揚げまんじゅうの肉まんとあんまんなどがあって、適当な大きさにはさみでちょきちょき切って盛り合わせて出してくれました。ほかにハーブ盛り合わせのお皿とニョクマムをうすめて砂糖を入れて青パパイヤの薄切りが浮かべてあるたれが出てきます。一通り4人で食べて5万ドンでした。ベトナム料理にしては珍しく油が多いので、ハーブがうれしかったです。大いに満腹しました。
Bo Ho に戻る方向でコピー屋さんを探すも、こういうときに限って見つからない。とりあえずホアンキエム湖が見えるところまで戻ってきたので、お別れし、バスで帰ってきました。当面バスは確認しつつ乗る必要がありそうです。Kさん、ありがとうございました。
ハノイに一月ほど長期出張をしていた時に一番困ったのは正確な時間がわからないということであった。
ホテルにはAC電源の目覚まし兼ラジオがついているのだが、これが一日に何分か進む。
自分の時計も自動巻きなのでいざというときには自信がない。
ところが、とあるオフィスで、日本の電波時計が置いてあった。「この部屋は北向きなので、天気のいいときは受信しますよ」とのこと。大きなデジタルの液晶文字がバッチリ2時間先の「正確な日本時間」を指していた。
滞在予定のアパートも大きく北向きに窓が開いており、使用可能かと思ってセイコーとカシオの電波置時計を持ってきた。
セイコーの商品はSQ657S。タイムゾーンが切られた世界地図が台座に書いてあり目的の部分にタッチするとその時刻が右側の小さい表示部分に表示される。
カシオはPQD-200J-7JF。トラベルクロックに分類される。両方とも月日表示と温度/湿度計がついている。
セイコーは大窓に日本時間が表示され、小窓にハノイの時間を表示することが可能。逆にすることもできるが、そうすると普通のクオーツ時計になってしまう(電波を拾いに行かない)とのこと。
カシオだけは「タイムシフト」という機能がついているものがあり、それで2時間遅らせることで全く現地の時計と同じように使うことが可能。さてうまく動くかしらん。
-------実施結果-------
天気のよい時に窓際に置いておくと九州局の電波を見事に拾います。特にカシオはなりが小さいのにたいしたものです。
でも並べると微妙に秒の刻みがセイコーのほうが早い。(0.1秒ほど)まあ誤差の範囲でしょう。
おかげさまで無事さた研はハノイに引っ越しました。
引っ越したばかりで町中も家の中も慣れておらず、いろいろと不便なことも多いですが、徐々に立ち上がってきております。
この場を借りてお礼まで。